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『学生さんですか』
『そうだよ』
『じゃあ、××高校だよね』
『うん。三年生だ』
『部活はしてるのでしょうか』
『していないよ』
『引退したんじゃなくて』
『入っていない』
『好きな教科はなんだ』
『数学』
『音楽とか聴くの』
『うん。××××が好きだよ』
『ああ知ってる知ってる。三枚目のアルバムいいよね』
『いいね。僕は二枚目の方が好きだけど』
『好きな食べ物を教えてください』
『海老ドリア』
『海考ドリアおいしいよね』
『君も好きなんだ』
『うん。似てるね』
『似ている。とっても』
試し書きを通した会話はずっと続きました。
『君と話すの、とっても楽しいよ』
『わたしも菅原さんと話せて楽しいよ』
菅原くんは、自分の中である気持ちが芽生えつつあることに気がついていました。
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