紙一重

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『僕は君のことが好きだ』 ある日の朝、登校の途中に文房具屋に立ち寄った菅原くん。 ついにその気持ちを紙に書いてしまいました。 書き終えると、顔を真っ赤にして文房具屋を飛び出して、一目散に走り出しました。 息を切らして席に着くと、しばらくして水上洋子が登校してきました。 目が合いました。 水上洋子は顔を背けて立ち去りました。 菅原くんは全然気にしません。 ただ、ぼーっと黒板を見つめ、顔も知らない誰かのことを思い浮かべていました。
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