ある冬の一日

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どっちかというと、『明るいオレ』を演出しがちなオレだけど、何も気にしなくても付き合えるのが麟だったりして。 学園に入った時は、友達の作り方とかも良くわかんなかったけど、麟だけはなんだかんだで付きまとってくれた。 今思うと、ウザいけど、助かったんだ。 いつも結構ウザいけど、なんかそうやっててもらえるとオレも居ていいんだなと思う。 なんだかんだで世話になってるとも思う。 オレが性格取得した時も、ケーキ作って祝ってくれたり(なんかいかがわしい人形が乗ってたけど)、結構優しいんだよな。 いつか「ありがとう」って言いたいけど、なかなか難しい。 茶化されそうだし、恥ずかしいし。 「ハルキ君、今日は短パンじゃないんデスネ……ザンネン…」 「こんな日に短パン履く訳ねーだろ、バーカ!」 「デモデモ、そんな時のためにうちのクローゼットに眠っている短パンをご用意しまシタヨ。 思う存分履いてくだサイ。 そして、いい感じに色づくハルキ君の色白ショタ足を魅せテくだサイ!!」 「あのなー……」 まあ、いつもオレと麟はこんな感じだ。 いつか機会かあったら、言いたいんだけどな。 いつか。 END
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