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「な、なんで・・・人を殴ってるの?」
「なんでって。コンビニでたむろうからだよ。
うるさいし、みんなが使うコンビニなのに邪魔じゃん?」
みんなに見せるような笑顔で私にそういった。
顔にも血が飛んでいて。
不気味。
「評判よくないって。
あなたがここでさっきみたいなことしてるからじゃないの?」
「あはは!!何?俺が悪いの?」
ずっと、笑顔で不良たちを非難する。
でも。
人を殴ってこのコンビニの評判を悪くしてるのは。
黒瀬春樹だって同じだ。
不良の肩を持つわけではないが。
笑いながら話す彼にだんだん腹が立ってきた。
「悪いじゃない。殴るのはよくない。
言葉で注意すればいい。手を出せばそんなのあの不良たちと同じよ」
「あははは!やっぱり、噂通りかなり気強いね。君!」
ほんと、うざいな。
でも、そんなことお構いなしに黒瀬春樹は私の頭をぽんぽんして。
おなじ笑顔で言った
「じゃあね、学校で。椎名優希ちゃん」
「え?!」
なんで、名前知ってんの?
私はしばらくそこから動けなかった。
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