黒瀬春樹

2/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
朝目が覚めたのは。 まだ、日が出てない時だった。 カーテンを開けると、まだ薄暗くて。 眠いけれど、これ以上寝ていられない気分だった。 「・・・コンビに行こうかな」 そう口にした途端。 昨日の光景がフラッシュバックした。 あれは、確かに黒瀬春樹だった。 そこらへんにいるような顔じゃなくて。 すごい、整ってる顔だから一回見たら忘れない。 「なんで、あんなことしてたんだろう・・・」 見た目は・・・はっきり言ってそんな暴力とかふるってる人に見えない。 品行方正な感じだから。 だから。 人を殴る理由を知りたかった。 なんで、あんなことをしたのか。 絶対、理由があると思う。 あってほしい・・・ 私は、部屋着の上からパーカーを着て。 携帯とお財布を持って玄関に向かった。 お母さんはまだ起きてない。 おこさないように鍵を開け。 まだ、薄暗い夜に出た。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!