第4章

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散々我慢していたせいか余韻が凄くて、何度も身体を震わせていた。 そこまでの記憶はある。 そこからがぷっつりない……。 俺、気絶したってこと?  ……ありえない……。 ズボンの前は閉じられていたけど、シャツとかはみ出たまま。 ベルトに入れなおそうと腹を捲った瞬間……。 「……!?」 目にしたそれは、昨日までは間違いなく無かったもの。 そして、首にしかなかったもの。 慌ててシャツを胸辺りまでたくし上げれば、赤いキスマークが、いくつも散らばっていた……。 寝てる間の夏井の仕業に決まってる。 ───独占欲。 友樹の声が、蘇った。 マジ、かよ……。
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