第2章

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「でも1年の時とかは別に危ういまではなかっただろ。2年の先生の教え方下手なのか? 誰?」 「……兄貴の代にはいなかった若い男」 兄貴はうちの卒業生だった。 「そいつから、なんかされたか?」 「え!? や、そんなんじゃねぇよ!」 「……?」 必死になる俺に不思議そうな顔をした。 体罰とか逆ひいきみたいなのとかってことだけど…という言葉が返ってきて、咄嗟に意味を履き違えてしまった俺は顔が熱くなる。 「全然、そんなのねぇよっ! 補講とかしてくれてるし!」 冷静に言おうとするんだけど、一度跳ねた心臓が煩くて、なんとかしたくてカレーを掻っ込む。 「おかわり!」 「おー…。あ、父さんと母さんの分ちゃんと残して置けよー」
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