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「でも1年の時とかは別に危ういまではなかっただろ。2年の先生の教え方下手なのか? 誰?」
「……兄貴の代にはいなかった若い男」
兄貴はうちの卒業生だった。
「そいつから、なんかされたか?」
「え!? や、そんなんじゃねぇよ!」
「……?」
必死になる俺に不思議そうな顔をした。
体罰とか逆ひいきみたいなのとかってことだけど…という言葉が返ってきて、咄嗟に意味を履き違えてしまった俺は顔が熱くなる。
「全然、そんなのねぇよっ! 補講とかしてくれてるし!」
冷静に言おうとするんだけど、一度跳ねた心臓が煩くて、なんとかしたくてカレーを掻っ込む。
「おかわり!」
「おー…。あ、父さんと母さんの分ちゃんと残して置けよー」
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