第1章

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休み時間になると、前の席の友樹が足を広げてこっちを向いて座り直した。 「優さー。なんで現国だけ最近サボってんの?」 「だーってイラつくんだよ」 「授業に? 夏井に?」 「どっちも。数学とかは答えはっきりわかんじゃん」 「あぁ…お前理数系は満点近く取れてるもんな。落差激しすぎ」 「言葉の真意がどーだとかそんなもん知るか。作者の解釈なんて正解がわかるのは作者だけだろうが。勝手に決め付ける仕組みがわけわかんなくてイラつくんだよ」 「うっわ超理系発言w」 面白がって友樹が笑う。
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