第1章

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「で、夏井も嫌いなんだ」 「嫌い。無駄にイケメンで背も高いとか男の敵ぃ」 「まー…あいつ女子にモテるもんなー…。あの声で朗読されるとたまんねぇとか言ってるヤツもいるわ」 「…眠くなるだけだっつーの」 「ホント嫌いなのな、お前。夏井の前での態度最悪だもん」 「あぁ~…放課後めんどぃ」 机につっぷして足をバタバタさせる。 駄々っ子か、という友樹の突っ込みは無視。 「他の時は普通のくせして。何をツッパッてるんだか…」 という言葉は、あ~あ~唸っている俺の耳には届かなかった。
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