第3章

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「マズイって…!」 「イきそう? こんなところで?」 てめ、おもしろがってんじゃねぇ! 健全な男子高校生ナメんなよ! いつだってサルみてーな状況なんだから、こんな直接的な刺激をやり過ごせるはずねぇんだっつの!! この間あんたで抜いたばっかだって言ってやろうかこんにゃろう! …いやそれは俺が立ち直れないから絶対言わないけども!!! 抵抗してるけど、やっぱり周囲が気になって動きが大きくできない。 …あ。これ、やばい。 まじで。 夏井の大きな手が、細い指が、俺を否応無く高ぶらせる。 どんなに否定したくてもこみ上げてきてしまうよく知る感覚に、俺は必死こいて夏井の手を強く握った。 こんな、こんなところでとか…ホントに勘弁…っ! ぎゅっとつぶった目から、涙がこぼれた。
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