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「スッキリしたか?」
「…おかげさまで」
「お。開き直った。さっきまであんなに可愛いかったのに。どんな顔して出てくるか楽しみにしてたんだぞ」
「可愛いって言うな! そして二度と俺にあんなことをするな!!」
ビシっと指をさして、下から睨む。
夏井はそんな俺に一瞬驚いたような顔をして、また次の瞬間には面白そうに笑って、こう言い切った。
「約束はできないな」
「んな…っ」
絶句する俺。
そのままになっていた手を捕まれて、また引きずられる。
「……もう帰して…」
のれんに腕押しって言葉、確かあったよね?
そんな気分で俺もう抵抗する気力残ってない…。
「あぁ。さすがに送っていくよ」
「車で変なことしたらハンドル切るからな…」
「おっかねー」
笑うんじゃねぇ…。
俺は泣きたいよ……。
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