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噛み付いているうちに、信号待ちで車が止まった。
音楽もかかっていない車内に漂う気まずさ。
シートに深く座って、手持ち無沙汰に小説をパラパラめくる。
「なぁ……あんた、ホモなの?」
ブハッと夏井が噴出して笑った。
「このタイミングでソレ聞くか」
「だって…あんなん簡単に触れるもんじゃねーだろ……」
っくそ、顔が赤くなる。
「そうか? お前くらいの年齢ならマスかきっこくらい同級生としねぇ?」
「は!? しねー…」
あ、いやそういや友樹と一緒にAV見た時はお互い反応してハハッて顔見合わせて…まぁ大きさ比べくらいはしたか……。
その後トイレでお互い処理したけど。
その延長とでもいいたいのか?
「男なんだから、別に触ることに抵抗なんてねーだろうが」
「……だからってなんで俺に…っ」
「お前、いい加減わかんねーの?」
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