第3章

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「……あの車、誰だ?」 玄関で靴を脱いでいると、兄貴が廊下で腕を組んで立っていた。 「…ガッコのセンセ」 自分で処理しきれない色々なことがあったせいか、兄貴の顔をまともに見れない。 なんか目がこえーし。 「先生? 何で休みの日に」 「まぁ……雑用でイロイロ」 「ふぅ~ん」 兄貴が妙な顔で俺を上から下まで全身見てくる。 「な、何……」 「なんか…お前から、妙なオーラっつーか…変な雰囲気っつーか…?」 「は? 兄貴、オーラとか読めるパワーあったのか!」 夏井もエスパーだし、兄貴までオーラ読めるだと!? ……んなわけね! ってな。 俺のアホ面を見て、兄貴も呆れたように息を吐き出して部屋に戻っていった。
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