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天音「下界へ…ですか?」
神様に使える天使の一人天音(アマネ)。
神様の命令に訳もわからず困惑する。
神様「そうじゃ。下界じゃ。」
天使「まさか神様…天音はもう…」
一方で、神様の言っている意味を理解し、寂しげな表情の天使。
神様「うむ。」
天使「そうですか…」
天音「あの…神様、私には何が何だか…」
天使「…」
神様「天音、お主に命(メイ)を授ける。」
天音「一体…下界で何をするのですか?」
神様は「うむ。」と一言頷(ウナズ)き、下界…つまり人間界を覗き見ることの出来る鏡を取り出した
神様「この者…名を林田九州男(ハヤシダ クスオ)とゆう。」
天音「はい。」
神様「この者は一年後に、トラックに轢(ヒ)かれ、命を失う運命にある。」
天音「しかし、それは既に決まっている運命では?」
なんとなく神様の言いたいことを理解した天音
神様「そうじゃ…その運命を変えてみせよ天音。」
天音「そ、そんな無茶です!神様ならともかく、ただの天使である私にそのようなこと…」
神様「やるのじゃ。これはある時期になると誰もが受ける試練なのじゃ。天音…お主なら出来る。」
天音「し、しかし…」
神様「よいな?天音。」
優しく微笑み、神様はそう言った
天音「…主(シュ)の頼みならば。」
神様の暖かな笑顔に、天音は命令を受け入れた。
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