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―都内のある一軒家―
ヂリリリリリリ…
頭の中まで響くカン高いアラーム音で九州男の一日は始まる
カチッ
九州男「うるさいなぁ…」
アラームを止め、また眠りに付こうとする九州男
?「おい…起きろ」
九州男「ん~?…あと五分…」
目を擦りながら、むにゃむにゃとそう言う九州男
?「だらしのないクズが…ラストチャンスだ、起きろ」
九州男「~?」
重い瞼(マブタ)を持ち上げ、声のする方に目を向ける九州男
九州男「白か…ナイスセンス」
九州男の視線の先には、腕を組み仁王立ちをしたミニスカートの少女が、九州男の顔をまたいで立っていた
九州男「へへッ…良い夢だなぁ~…夢なら覚めないでぇ~ーーー」
ゴスッ!
九州男「うぎゃッ!?」
?「気持ちの悪いクズが…さっさと起きろ」
少女の踵(カカト)が顔にヒットした九州男は、鼻を抑えながら起き上がった
九州男「だ、誰っ!?ど、泥棒!?」
?「ご丁寧に家主(ヤヌシ)を起こす泥棒がどこにいる」
九州男「あ…たしかに」
変に納得する九州男
?「私は貴様のしょうもない命を救うよう、神様より命を授かりこの下界に降りた天の使いーーーーつまり天使だ」
九州男「…とりあえず警察呼んでいい?それともお医者さーーー」
ガンッ!
九州男「のあッ!?」
スマホをいじる九州男の顔に、今度は少女の膝が食い込んだ
?「私は天音。天の使い天音だ」
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