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俺は辺りを見回してみる。
何処かで見たような一面真っ白な世界だった。
でも前と違うのは俺が船に乗っている事だ。
「この船は何処に向かっているんだ?」
「この船は異世界へと渡る船だよ。君がさっきまで居た世界と異なる世界にいる者に呼ばれたんだよ、ケイト君」
独りだったはずなのにいつの間にか幼女神様がいた。
こいつ神出鬼没だな。
「異世界にいる者に呼ばれた…もしかして使い魔召喚って奴か?」
「察しがいいね、その通りだよ。その異世界の名前はエデン、楽しんでおいで」
「ああ、楽しませてもらうよ」
エデン…楽園か。
例えどんなに殺伐な世界だとしてても楽園に感じるだろうよ。
俺を包み込んでくれたあの光が持っていた温もり。
そして呼んだ対象がこの俺。
導き出せる答えは一つしかない。
「変わり果ててしまったこんな俺でもいいならその呼びかけに答えよう、明菜」
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