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「おっ、お疲れ様です。章さん、今から着替えにいくんですか?俺あとガスの元栓締めたら帰るんで戸締まりしますけど」
後ろを気にしつつ最終点検をしていると、扉に寄りかかっていた章さんがこっちに近づいてくる気配がした。
その気配は俺の真後ろに来ると、俺が整理していた戸棚に手をつき逃がさないように俺を囲う。
勿論俺の頭の中はパニック!えっ、なにこの状況!?なんでこの体制なん!!
「あっ、章さんっどうしたんですか!? なんでこんな体制?」
「返事は?」
「へっ、返事?なんの?」
「今度の定休日に出掛けるって話の...」
「!ひゃぁ、ちかっ...」
耳元で吐息を吹き込むように話し掛けてくるためそこが弱い俺は、つい声をあげてしまった。
「なぁ山神、お前ここ苦手なのか...?」
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