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「いや、今日の賄いなにかなって、気になって。」そういって俺のかき混ぜてる鍋を肩越しに覗き見る。
その時微かに香水なのか爽やかなシトラスの香りがした。
それを気にしないようにして「今日はシチューが余ってたのでそれにご飯入れてリゾットみたいなやつを作りました。
あと付け合わせにサラダですかね、なんか章さん苦手なもんとかありますか?いまさらですが...。」
「ん~あるにはあるけど......笑わない?」
「??はい、笑いませんけど...」
「ピーマン...」ボソッ
「えっ、今なんて...?」
「だから、ピーマンが嫌いなんだよ」
「ブッ、クク...ピッピーマンっ、ガキみてぇっ」
俺が笑っていると照れたように章さんが「クソッ、言わなきゃよかった」
「すみません、つい...ガキっぽいなぁって思ってしまって、今度から気をつけます」
そう言って章さんの様子を伺うと耳がほんのり赤くなっていて、本当に恥ずかしかったのがわかり、また笑ってしまいそうになる。
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