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「どうだった?」悠馬が家に帰るなり、父親が聞く。
「……受かった。 ねぇ、父さん、知ってたんでしょ、結果」
「なんで、知っている?」
「協会の人が言っていたんだよ。父さんの事。」
父親が下を見る。口止めしておけば良かったと。
「んで、どうせコネなら、いいや」悠馬が吹っ切れたように言う。「ねぇ、父さん、良い厩舎紹介して」
悠馬は元々受かったら自分の力で所属厩舎を探すつもりだった。しかし、合格したのが父親のコネなら、厩舎もコネで探したっていいだろ、という発想になり、悠馬はそう言ったのだ。
「父さんの所は?」父親が一応聞く。
「流石にダメだろ。別の人」悠馬が機械的にツッコム。
「んーじゃ、桜木先生の所は?前若手欲しい言ってたぞ」桜木厩舎は名門厩舎だ。入れるものなら入ってみたいと大勢の騎手が思っているだろう。そして悠馬もその騎手達の1人だった。
「うん。じゃ、桜木先生の所で。」
こうして、悠馬の所属厩舎が決定した。
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