最終章

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これから先の事なんてわからない。 明日の事もわからない。 でも、どうにかなる。 走り出した車。 風に乱れた髪の毛をかき上げ、 止まらない会話に、 200キロも走ったとは思えないくらいあっという間に着いた海。 「先生!!あたしねっいい事思いついたんだ!!」 靴を放り出し、 まだまだ冷たい海水に足を入れる。 「なんだよいい事って?」 両手を後ろについて砂浜に座る先生。 「誰も知らない町に行って、 2人で学習塾をするのっキャッ!!」 波が容赦なくあたしの足を濡らす。
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