奇抜な彼女

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「どうしたの?」 「レストランに予約入れるの忘れてた」 「そのまま忘れてればよかったのに!」 先生はあたしを無視して電話を掛ける。 「あの?明日って予約取れますか? あっ2人ですけど、はい柏木です。 電話、はい080…」 無事予約が取れた様子の先生。 「よかったね予約取れて!」 「あぁ」 「レストランで食事か…… 大人だね。 なんていうレストラン?」 何気なく質問すると、 本を手に取り答える先生。 明日そこで彼女と楽しい時間を過ごすのかと思うと嫌で、 あたしはその場に立ち上がると先生をにらむ。 「もう!つまんない!帰る!」 「気をつけてな」 やっぱりそっけない先生に、 あたしはだんだん腹が立ってくる。 「なによ!先生のばか!スケベ!」 「なんでそうなるんだよ?」 「知らない!っていうか……今日はあたしを家まで送って」
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