奇抜な彼女

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玄関を出ると、 あたしはすぐに先生の手を握る。 「放せ」 「嫌だ!」 まったく力が入っていない先生の手。 「放せ!」 「嫌だ!ていうかちゃんと握ってよ!」 「嫌だ」 「あっそ!じゃあ今から大きな声出すよ!」 「やめろ、近所迷惑だ」 「じゃあちゃんと手握って。 ………ふ~ん握ってくれないんだ。 じゃあ!キャーーーーっ!!!! やめてーーーーっ!!!!」 「おい!」 先生は慌ててあたしの手を強く握る。
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