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そして、家の前まで戻ると繋がれた手が離される。
「じゃあなっ」
「ねぇ先生?ちょっとこっちに来て!」
あたしはもう一度先生の手を握ると、
家の裏に連れて行く。
「ねぇ此処で待ってて!」
「なんで?」
「なんでも!」
あたしは走って家の中に入ると、
自分の部屋に行き電気をつけると窓を開ける。
「先生!」
あたしの声に先生は振り返る。
「ねぇ、此処の窓から部屋に入って来てもいいよ!」
「断る!」
「残念!」
「じゃあな!」
「うん」
別に本気で先生を部屋に入れようと思った訳じゃない。
先生にあたしの家と部屋を知ってもえばそれでよかったんだ。
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