奇抜な彼女

7/41
前へ
/660ページ
次へ
そして、家の前まで戻ると繋がれた手が離される。 「じゃあなっ」 「ねぇ先生?ちょっとこっちに来て!」 あたしはもう一度先生の手を握ると、 家の裏に連れて行く。 「ねぇ此処で待ってて!」 「なんで?」 「なんでも!」 あたしは走って家の中に入ると、 自分の部屋に行き電気をつけると窓を開ける。 「先生!」 あたしの声に先生は振り返る。 「ねぇ、此処の窓から部屋に入って来てもいいよ!」 「断る!」 「残念!」 「じゃあな!」 「うん」 別に本気で先生を部屋に入れようと思った訳じゃない。 先生にあたしの家と部屋を知ってもえばそれでよかったんだ。
/660ページ

最初のコメントを投稿しよう!

191人が本棚に入れています
本棚に追加