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晴れた朝だった。
カーテンを開けると、暖かい空気が部屋の中に満たされる。
いい季節だなあと思う。
優人は、夜中も一度泣いただけで、瑞乃が母乳を口に含ませると、それだけでまたすぐに眠りに落ちた。
今もまだ眠っている優人の頬につい触れてしまう。
朝から何枚も何枚も、同じような表情の写真を撮りすぎて、瑞乃には親ばかだとからかわれてばかりいる。
「今日は仕事に行かなくていいの?」
「仕事に行っても、優人のことばかり気にしちゃいそうだ」
「ニヤニヤしちゃうの?」
「うん。変な奴だと思われそうだ」
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