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タクマに促されるまま、俺たちはソファに座った。
瑞乃が優人を抱いている。
「ほら、真人は瑞乃の肩に腕を回して、優人に手を添えろよ」
普段は指示を与える側の俺としては、なんだか照れくさい。
「今さら、恥ずかしがるなって」
俺は、渋々のように瑞乃の肩を抱いた。
「いいか、撮るぞ」
タクマが、カメラを構える。
「ちょっと待て」
「どうしたんだ」
「やっぱり、もっと自然に撮ってくれないか。俺たちが、普通にしてるところ」
「普通って、なんだよ」
「だからさ・・・」
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