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来月に同人イベントがあるという事で、絶対に来る事を約束して俺は自分の家に帰宅した。
「ただいま~」
「おぅ帰ったか」
玄関の中、靴を脱いでいると、ひょいっと台所の入り口からエプロン姿の男が顔だけ覗かせてきた。
篠田秋彦(しのだ あきひこ)
大学一年の、俺の兄貴。
親父とお袋は海外で仕事しているから、家では俺と兄貴の二人暮らしをしていて家事も交代制で生活している。
俺と違って兄貴はスゴく頭が良い。
偏差値の高い高校で首席を取って、大学もまた難易度の高い場所をやすやすと合格。
おまけに贔屓目じゃなくともイケメンだ。
多分兄貴は容姿がお袋譲りなんだと思う。
お袋は大学時代、ミスコンで三冠を果たすぐらい美人でそりゃもうモテモテだって話だ。
決して女顔じゃねぇけど、俺のように親父に似たごっつりした輪郭じゃなくて、滑らかに描いた細い輪郭は完璧にお袋譲りだ。
輪郭だけじゃなくて顔のパーツもそうだ。
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