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次の日、俺はちゃんとリレーの練習にでた。正直体がきつくて、終わった後は全然体が動かなくて、中庭のベンチまで体を引きずって、そこで休憩してから寮に帰った。
その日は血も吐かず、1日が終わった。
割と全力でやっても大丈夫なんだな、俺の身体と思った。
次の日も練習に行こうとした。
ロッカーを開けて…
マジかー、とため息を吐く。
まだ終わってなかったいじめの一環でリレーの練習で使うランニングシューズが盗まれていた。
どうするかな、これで行かなかったら狼くんまた怒っちゃうしなーと思案する。
まあ、1日くらい上履きのまま練習すればいいか。誰もそんなの気にしないでしょ。
そのまま運動場に向かう。
すでに来ていた山中くんと爽やかくんは上履きに少し反応するものの何か言ってくることはなかった。
まあ、そんなのどうでもいいよね。彼ら、と言うか爽やかくんが求めてるのは俺の足の速さでけなんだから。心配、するわけないよなぁ。
そんなこと思いながら狼くんを待つ。
「悪りぃ遅れた。」
狼くんは走ってやってきて。俺の上履きをちらっとみた後、
「あ”?てめえ、なめてんのかよ!?上履きで走るとか、やっぱ俺らのことぜってえバカにしてんだろ!!あ”ぁ”?」
と掴みかかってきた。
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