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フッと意識が浮上する。
血と、血では無い何か生臭い匂いが辺りを包んでいる。
どこもかしこもズキズキと痛む身体を無理やり起こす。
しかも全身ベタベタとしてて気持ちが悪い。
まさか、自分がレイプされるなんて。
茫然自失とそこに座り込む。
あの子、風紀委員の腕章をつけてた。やっぱり風紀委員なのかな。
他の風紀委員が助けに来てくれなかったのって、風紀委員総意のことだったりして。
どうしよう。委員長も黙認してたら・・・。
俺、委員長にも恨まれちゃったのかな。
最初からチャラい俺のことあんまり好きじゃなさそうだったし。
俺のせいで委員長まで悪く言われちゃってるんだもんね。
何分そこに座り込んでいたのだろうか。ふと窓の外を見て外が暗くなっているのに気が付く。
あれ、何か忘れてる気がする。
突然、焦燥に駆られる。とりあえず、このままではまずい、と寮に帰ることにした。
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