どん底

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ふらふらと歩いていた。 途中で、シロに出会う。 あ、シロ… シロは俺を見た途端顔をぐしゃりと歪めた。 「…なんで、リレーでなかったんだ。あんだけ練習しただろ!?一位でバトンを繋げられたんだ。なのに…代役だったからバトンミスって負けちまった。信じてたんだ!てめえのこと…今まで誤解して悪かったって、そう思ったのに!最初からお前はこういう魂胆だったのか。真面目に練習してる俺らを内心笑いながら、本番は最初からバックレようって魂胆で!!結局お前はそう言う奴なんだな!!」 多分、シロは泣いていた。俺のせいで泣いていた。でも、もう俺を見る目は冷たく軽蔑していた。深い失望を伴っていた。 シロの誤解を解かなきゃ、、そう思うのに喉が張り付いたように声が出ない。身体もピクリとも動きそうもない。 「無視かよ、くそっ、ちょっとでもてめえに期待した俺がバカだった」 そう言って、シロは走り去ってしまった。 きっと、もう、今までみたいにお昼は一緒に食べれない、そんな予感がする。 楽しかったんだけどな。 これからもシロと今までのように過ごすために誤解を解く方法を考えないと…。 なのに何ももう考えられない。 頭がひどく痛む。心臓もジクジクと痛む。耳鳴りがうるさい。早く寝よう。それで…全て忘れよう。
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