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部屋に着く。
もうすぐ出ないと遅刻じゃんか、と急いで支度をする。
あ、そいえばリレーの結果聞いてないや。まあ、シロに学校で聞けばいっか。
そうやって、呑気に教室に向かった。
「おはよー、あ、シロー!!」
そうやってシロに駆け寄っていく。
「ねー、シロ、昨日のリレーの結果ってどうだったんだっけ?」
そう聞くと、クラスの喧騒がさーっと静まった。
え?
「お前、本気で言ってんの?」
シロが小さい声で、でも今まで聞いた中で1番低い声でいった。
「え?俺なんか変なこと聞いた…?」
その瞬間、シロが目の前の机をガッシャーンと蹴り倒した。
そして、思いっきり俺の胸ぐらを掴む。
「お前がそれを聞くか?お前が、お前のせいでリレー負けたんだよ!!なんだ?それを俺に聞きにくるのは、嫌がらせか??お前は、何したいんだっ!!俺を、俺らを馬鹿にすんのも大概にしろよ!!」
言い終わった後、シロは凄い勢いで俺を離し、気分悪りぃと教室を出て行った。
訳がわからない俺は呆然とした。
さっき、シロは、今までにない怖い顔をしていた。
これが冗談でないことは十分わかる。
でも、リレーは負けたの?しかも俺のせいなの?なんでシロは怒ってるの?なんで…。
わかんない。わかんないよ。シロ。
そうだ、周りの人に聞けば、
と、周囲を見上げると周りは皆敵だった。
敵意の篭った目で俺を見ている。
確かに最低だよな。
今回のはさすがに怒るのは当然だよね。
やっぱ会計って最低なんだな。
最近見直してたのに。
最近、打ち解けてきたクラスメイトが一瞬にして俺の敵になっている。
なんで…。
俺は呆然と立ち尽くした。
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