どん底

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そこには、俺が複数人と裸で絡まる姿が写っていた。 あ、あ…。 やだ、やだ!!思い出したくない!! それでも、開いてしまった記憶の蓋はもう戻せない。 体育祭の後の記憶が鮮明に甦る。 ああ…。そうだ、俺は…。また…。 一気に気持ちが悪くなってそのまましゃがみ込む。 もうやだ。ここも怖い。どうしたらいいの。 とりあえず、1人になりたい。人のいない場所に…。 その一心で、寮の方へ駆け出した。 「…あっ」 曲がり角でどすんと誰かに思いっきりぶつかり、尻餅をついた。 「すいませ「ああ?おまえ、元会計じゃねぇか。よくもこの俺に…って、なんだぁ?この写真…」 「あ、ダメ!!」 その叫びも虚しく、ぶつかった拍子に落ちた写真を拾い上げられる。 「はっ、おまえ、ヤリチンじゃなくてビッチだったんだな」 蔑んだように俯いた俺を覗き込んでくる。 よりによって、ぶつかった相手は会長だった上に、レイプ写真まで見られてしまった。 「あ、あ…」 蔑んだ会長の冷たい視線と自分より大きい相手に迫られる恐怖でうまく声が発せない。
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