cocktail

Eye Opener

始まりは何気無い夏の日だった。

無色透明の、いつもとさほど差異はないような、そんな日。

数多あるほんの少しの接触。

交差するはずのない人生。

世界はいつだって無色透明で、それなりに幸せであれば、と人は妥協し生きてゆく。

欲しい物は大抵手には入らなくて、綺麗事だけでは生きていけない。

それでも、この出会いに意味はあるとあなたは言った。