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「ウッホっ！ ウッホ！」
おでは、柿の入った大袋を担いで森の木の間をぬけて崖をのぼるんだな！
そうしたら、ほら見えてきたんだな！
モンキーマウンテン。
おで達のお家。
長老が、大昔空の上から振って来た大きな岩が地面に刺さってできたのがこの山でおでたちが住んでるのがその先っぽだってちょっと前に言ってたんだな。
こんな大きな岩が、空から振って来たなんてびっくりなんだな！
そんな見上げても上なんて見えないほどの大きな岩の周りで、茶色の塊がみんなで毛づくろいしてるんだな！
「ウホッ！ ウホホホッー！」
みんなー！ 今帰ったんだな、柿がいっぱいもらえたんだなー！
サササササッ
「ウホッ？」
どうしたんだな？
おでの事を見てみんな大岩の上に逃げちゃったん…いや、いつもの事なんだな…。
「…ぐすっ」
…早く、柿を長老に届けるんだな…早く届けて兄ちゃんに______ガツン！
「ウボボッ！？」
なんだな？！ 石っ…石が飛んできたんだな！？
ひゅん ガツン！
ひゅん ガツン！
ウボッ！？
いったっ！？ 痛いんだな！？ 岩の上からいっぱいっぱい石が降ってくるんだなぁぁあぁ！？
「出て行け！ ｷｷｯ！！」
「遂に本性表したｳｷｯ！！」
岩の上からみんなが、おでの事ぎろって睨んでまたいっぱい石をなげるんだなっ！ 意味がわからないんだなっ！！
「ウホッ！ ウホホホッツ！！？」
おでは、石が柿の入った袋に当らないようにがんばりながら上にいるみんなになんでこんなことするのか聞いてみたんだな！
「とばけるつもりｷｷｯﾂ！」
「蟹さんとこのお蟹ちゃんにあんなことをして！ 往生際が悪いｳｷｯﾂ！」
「やっぱり、お前は仲間じゃなかったｳｷｯ！」
ウホッ！？
お蟹ちゃんは、柿を育てている蟹さんの娘さんなんだな。
さっきまで一緒に柿を取るの手伝ってくれて、交換に持っていった栗も一緒にたべたんだな！
「ウホッ！？ ウホホホホッウホッ？？？」
お蟹ちゃん！？ お蟹ちゃんがどうしたんだな？？？
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