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ザシュ
ザシュ
「ウホォ!? ヴォフォ!!??」
変態さんの鎌は、どんどんスピードを増しておでに襲い掛かってくるんだな! なんで人間にこんなスピード出せるんだな? 変態さんだから普通じゃなんだな??
「グルルルルル! ガリッ!」
「ウボォォォッツ!?」
おでは行き成りの激痛に、地面に尻餅ついちゃうんだな!
い、犬! 犬が足首に噛み付いてきたんだな!?
ヤバいんだな!!
おでは、犬の噛み付いた足をぶんぶんふったんだな!
「きゃぃん!!」
しまったんだな!
犬は、おでが足を振り回したから牙が外れてぽーんって飛んじゃったんだな!
「シロ!」
変態さんは、犬が地面に落ちる寸前に滑り込んでキャッチしたんだなホッよかたんだなぁ~!
「シロ! 下がって!」
抱っこしてた犬に下がるように言った変態さんは、おでとの距離をじりじり縮めながら鎌を構え直す…なにか仕掛けてくるんだな…!
「オイラは鬼を決して許さない…!」
もう! おでは鬼じゃないんだな!!
変態さんの体が少しだけ白く光って、鎌の刃に集まっていくんだな…もうやな予感しかしないんだな!!
おでは、立ち上がって変態さんに向きあうんだな…兄ちゃんにはダメだっていわれてるけどこのままじゃおで、おで…。
「はああああああああああああ!!」
変態さんが、地面を蹴って向ってくるんだな!
おでは、地面にいっぱい落ちてた石拾ってまっすぐこっちに向ってくる変態さんに投げつけたんだんだな!
変態さんは、おでの投げる石を次々避けてく…もっと、もっと強く投げて…このくらいなんだなっつ?
シュパン
「ぐっ!!」
顔面すれすれの大き目の石を鎌で切り裂いた変態さんが、ぎゅっと目をつぶって勢いが落ちたんだな! きっと石欠片が片目に入ったんだな!
「ウホオオオ!!」
おでは、動きが遅くなった変態さんを思いっきり蹴ったんだな!
兄ちゃんに「お前は体が大きくて力も強いから絶対に殴りかかったりしちゃだめだ」って言われたけど、きっと変態さんは強いから大丈夫なんだな!
…と、思うんだな?
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