プロローグ

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不快感というのだろうか。 起きたときに背筋がざわつきすぐに覚醒状態になる。 意味の分からない嫌な予感が襲う。 まだ夜中だし目覚めた意味がわからないしなによりすごく体が重い。 壁側向いて寝ているが、とてもじゃないが、振り向けない。 なんかいる、そんな感じがする。 こういう時の心理状態ってのはおかしくその恐いものをみたくなる。 いや恐いものと確定していないが、少なくともこんな夜中に出てくる迷惑な存在がいいやつだとは思えない。 まあなにもいないパターンだろうな。 幽霊やらその類は正直いないし科学で証明できてないし。 「………………」 意を決して、振り向いた。 俺が昔観た、ホラー映画よろしくの感じの白いワンピースに顔を髪で隠し腕をだらんとしている、それだ。 悲鳴のひとつでも上げればいいのだが、胸が大きいしスタイルがいい。 室内に、しかも男の部屋に上がり込むワンピース一枚の女。 別に相手はなにもしてこない。 そうか、まっているんだな、いいだろう、その勝負受けて立つ。
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