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俺、三神瞬は朝に弱い。
大量の目覚ましが鳴り響き、やっと起きるぐらいにだ。
「ひゃあ、な、なんですか」
いつものように鳴り響くそれは俺には聞き慣れたものだが、今の声は初めて聞いた。
いいのようのない不快感が睡眠を妨げ、本来なら後三分ほど寝れたのに起きてしまう。
「………誰かい………」
体をベットから起こし声がした方に視線を向ける。
俺のベットは恋人が出来たらようにダブルだ。
ベットの端の方にそれはいた、思わず声を止めてしまう。
一糸纏わぬ姿なのだろうか、首もとまでタオルケットで隠している。
いや問題はそこではない。
なぜ女が、しかも風貌から察するに俺より年上で大学生ぐらいか?
あ、目線があった。
顔は、そうだな、好みだな。
可愛いというか、美人系?
しかし顔が隠れるぐらいに髪が長いな。
「へ、変態っ!?」
「ち、違います」
違う?変態ではないのか?知らない女が推定だが裸で部屋に居座っている。
これを変態以外で表す言葉が俺の辞書にはない。
少なくとも一般人も同じだ。
俺のなんとも怯えたような姿に動揺したのか、やっと彼女から声を発してくれた。
「昨日……覚えていませんか?」
昨日…………深く覚えていないが、ビデオみて幽霊が出て………よくみると幽霊のその人で間違い無さそうだ。
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