二、 いつも通りのリスタート

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 ……俺は小鳥の鳴き声と共に目覚める。ぼんやりとした視界。枕元に置いてある、日時表示機能つきの目覚まし時計が示すのは、四月七日。  ああ……また死んだ。今回の記録、三週間。短い。  虚無感にとらわれる。溜息しか出てこない。いつになったら俺は平凡な生活に戻れるのか。  いつもの習慣、記憶照合。俺の名前は朱神煌、性別男。肉体年齢十五歳。精神年齢は……もう正確にはわからない。
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