『白金色の髪』←萌える!!!

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「甘えてないで、生きるんだよ」 私の行為と言葉に、びっくりしたように固まって、目を大きく見開いている、少年。 その身体には、既に、あの獣と同じにおいが染み付いている。 この毒の香りが、 私に、彼に、 そして私の敬愛する教皇さまにとって、 どれだけの価値を持っているんだろう。 「きみにどんな辛いことがあったのか知らないけれど……、神さまはね、その人に乗り越えられない試練を、与えたりしないものなんだって」 私が彼に縋りつくようにしてその身体を求めたので、 少年は緊張して、黙ったまま鼓動を高鳴らせていた。 だけど、拒否はされなかった。 彼はただ不思議そうに首を傾げ、 褐色の斑点だらけになった私の不気味な身体が、自分を抱く行為を受け入れていた。 「……教皇さまが、教えてくれるんだ」 汗ばんだ額に、歪んだ眉。 訝しげに私を見つめる、澄んだ翡翠色の瞳には、 確かに、生命の力が満ちている。 「マルドゥク信仰は、今は異端とされているけれど、きっとこれから、世界中に広まってゆく」 生きるために、生きる。 マルドゥク神の教えには、 必ず、救われる人がいるから。 「お願い、きみも手伝って……」 ーー私たちはこの日、 初めて一緒に食事を摂った。      *
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