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◇
あたしは、次の日の放課後、一人でまたあの駅の近くにある公団アパートに向かった。
大丈夫。
別に気持ち悪くなって気絶したって死ぬことはない。
万が一に備えて、携帯でお母さんの番号を表示させておく。
また気絶しそうになったら電話だな。
でも絶対に、絶対に今度は気絶しない。
どんな記憶であれ、たかだか記憶だ。
過去だ。
今じゃない。
その記憶によってアキが救われるんなら、あたしはそれを思い出さなくちゃならない。
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