第1章 午前八時の三角定規

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 あーだけど、洋平と一緒かな。 ここの駅まで帰ってきちゃってるってことは、駅前でドーナツかなんか買ってどっちかの家にいるような気がする。 まあその時はその時か。 麻衣子ちゃん、相当自信があるのかアキを狙ってること、取り立てて隠してないみたいだしな。 相談してもいいよね。 あたしは着替えると散歩がてらリカの家に向かって歩き出した。 リカの家のインターホンを鳴らす。 リカの両親はうちのお母さんのパートと違って完全共働きだから、この時間はまだ帰ってない。 洋平いるかな。 邪魔しちゃ悪いかな。 リカの性格だから邪魔な時ははっきり邪魔! と言ってくれる。 洋平にも聞いてもらいたいしな。 「はーいー」 あ、いた。
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