第1章 午前八時の三角定規

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「やだよ、めんどくさい」  とリカはにべもない。 「お願い! リカ」  リカの目をじっと見つめて顔の前で両手を合せる。 「やだってばー。ああいう表裏激しそうな女って嫌い」 「表裏激しいとかわかんないじゃん。女子力が高いから女子にやっかまれるんだって」  そこで洋平から意外な提案が! 「アキ、いいって言ったんだろ? あいつがお前いなくちゃなんもできねーってタイプかよ」 「え! 何々? どーいうこと? 最初っからアキと麻衣子ちゃん、二人にしろってこと?」 「別に問題ねーだろ?」
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