第1章 午前八時の三角定規

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 問題ないの?  え。 あのアキに女の子と二人でデートなんてできるの?  さすがにそれはアキだって嫌だと思うよ。 「ガキじゃねーんだから二人にしろ、二人に」  洋平があくびをしながらそう言った。 「ガキだよー! アキなんてまだぜんぜんガキだってばー」  女の子とつき合ったことないじゃん。 「女と二人で出かけたことなんてアキいくらでもあるから」 「洋平それマジでっ? いつっ?」 「おー瑠璃! 鼻息で俺の髪のセットが崩れた。中学の頃からー」 「……」
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