第1章 午前八時の三角定規

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 と聞いてみた。しばらくして戻ってきた返事には、 「べつにふたりでいい」 と、載ってた。 「がーん……」  あたしは携帯の端を両手で握りしめるようにしてその文字を凝視した。 いつもと変わらない、めんどくさくてしょうがねぇ、って語ってるような全く漢字の入ってない短文。 確かにいつものアキなのに……。 「へぇ、こういうヤツだったんだ」 知らなかった。
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