第１話

気付いた想い

翌日から3ヶ月間、私は膨大な仕事の量に追われた。

誰かがこっちの受付は前のより500倍ぐらい大変なんて言ってたけど、本当にそう思える。

明らかに来る人数が多いし、対応の多さも違う。

私に教えてくれる人は、前の時と変わらず宮内さんだ。

宮内さんはハキハキと物を言うから最初は怖かったけど、私のことをしっかりと見てくれている。

だから誉めるべき所はちゃんと誉めてくれて、優しい面も持っている。

宮内さんとは休憩が被ることが多く、話していたら自然と打ち解けてきて、前より仲良くなったような気がする。

それでも怒られる時はしっかりと怒られるけど。

歓迎会の時のメンバーも美嘉を始め少しずつ話すようになり、私は毎日が充実していた。

竹ちゃんともあれからは会うと趣味の話ばかりして、盛り上がった。

今では同じようなアニソン好きのメンバーを集めて、時々カラオケに行くようにもなっていた。