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第十一章 僧欺踊泣の戦い-高僧でも勝てぬ奴って何モノ?-
闘と然は、いよいよ、最後と思われる十二番目の宮の前に来た。
闘「僧欺踊泣(そうぎようきゅう)か。ちょっと無理のある名前だな」
然「とにかく、入ってみましょう」
二人は扉を開けて中に入った。
部屋の一角が高くなっていて、そこに一人の男が立っていた。
男「待ちくたびれたぞ。」
闘「お前がこの部屋の宮番か?」
男「いかにも。私がこの僧欺踊泣の宮番(ゾディアック)、グラビティだ!!」
闘「まぁ、誰だろうと、俺には関係ないけどな」
グラビティ「そんな事言っていられるのは今のうちだ!」
然「闘、彼は何かをする気です」
グラビティ「スーパーグラビティ!」
彼がそう言った直後、異変が起こった。
闘「チクショウ、どうなってやがる。身体が…」
然「私も…動けません」
グラビティ「ハハハハ…、ぶざまなモノだな。お前ら二人とも這いつくばったまま動けないのか?」
グラビティは闘たちの近くまで歩いてきてこう言った。
グラビティ「無理もないな…この力の前ではな……」
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