第十二章 夜城の間の戦い-夜の城って、まさか、ねぇ?-

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闘たちは、例の部屋の前に立った。 闘「ここが、アイツの言ってた部屋か?」 然「ここに、『夜城の間』と書いてあります」 ---------------------- 今から百数十分前、俺たち(闘と然)は、僧欺踊泣の奥にあった、普段使われていないと思われる扉の前に立っていた。 その扉にはこういう張り紙が貼ってあった。 「夜城の間は、この扉の向こうにあります」 俺はゆっくりと扉を開けた。 するとそこには、先が見えないほど続く、長い階段が下へと伸びていた。 闘「ここを降りて来いって事なのか?」 然「おそらく、そうでしょう」 闘「嘘だろ?全く先が見えないぞ!」 然「泣き言を言ってないで先を急ぎましょう」 それからかなり歩いたが、俺たちは、まだその部屋にたどり着いていなかった。 闘「本当に、この道で合ってるんだろうな?」 然「闘、あそこを見てください」 闘「何か書いてあるのか?」 俺は然の指差す方を見た。 そこには紙が貼ってあり、下向きの矢印が書いてあった。
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