0人が本棚に入れています
本棚に追加
闘たちは、例の部屋の前に立った。
闘「ここが、アイツの言ってた部屋か?」
然「ここに、『夜城の間』と書いてあります」
----------------------
今から百数十分前、俺たち(闘と然)は、僧欺踊泣の奥にあった、普段使われていないと思われる扉の前に立っていた。
その扉にはこういう張り紙が貼ってあった。
「夜城の間は、この扉の向こうにあります」
俺はゆっくりと扉を開けた。
するとそこには、先が見えないほど続く、長い階段が下へと伸びていた。
闘「ここを降りて来いって事なのか?」
然「おそらく、そうでしょう」
闘「嘘だろ?全く先が見えないぞ!」
然「泣き言を言ってないで先を急ぎましょう」
それからかなり歩いたが、俺たちは、まだその部屋にたどり着いていなかった。
闘「本当に、この道で合ってるんだろうな?」
然「闘、あそこを見てください」
闘「何か書いてあるのか?」
俺は然の指差す方を見た。
そこには紙が貼ってあり、下向きの矢印が書いてあった。
最初のコメントを投稿しよう!