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「いい加減、疲れてきた頃ではないでしょうか?あなた方の目的地は、階段の切れた階にある。そしてそれは、1階より下にある!」
闘「何だって?地下にあるってのか。やっと2階辺りまで降りてきたのに、まだ最低でも3階くらい下に降りるって事なのか?」
俺は張り紙の文言を読んで目眩がした。
闘「俺は休むぞ!」
そう然に宣言して俺は階段に座り込んだ。
然「私も疲れました」
そう言うと、然も俺の隣に座った。
しばらくそこで休んだ後、俺たちは再び階段を降り始めた。
長い時間歩いて、壁にあの階数表示が見えた。
本来は4階と3階の間などにも有ったのだろうが、壊れたのか無かったが、今、見つけたものには次のように書いてあった。
[ 1△ ]
[ ▽B ]
闘「やっと、地下まで来たか…」
俺が感慨深くそう呟いた直後、然が、突然叫んだ。
然「あれを見てください!」
俺は、然の指差す前方を見た……。
そこには、すでに階段が無かった。
然「どうやら、地下一階が私たちの目的地だったようです!」
いつも冷静な然が、少し興奮気味にそう言った。
俺たちは、階段の無くなった先にあった、すぐ前のドアをおそるおそる開けた。
そして、そのフロアの廊下を、ゆっくりと、ゆっくりと歩いて行った。
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