第十二章 夜城の間の戦い-夜の城って、まさか、ねぇ?-

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然「そろそろ1分経ちました」 闘「それじゃあ、ドアを開けるぞ!」 俺はドアを勢いよく開けた。 ク「時の海溝(トレンチ オブ ザタイム)!」 俺たちは、クリーンの放ったパンチを喰らい、ドアの反対側の壁に叩きつけられた。 闘「いきなりとは、卑怯な…!」 クリーン「ドアを開けた瞬間から戦闘開始だと、さっき言ったはずだ!」 クリーン「ついでだ。お前らに良いものを見せてやろう」 そう言ってクリーンは、懐から1分ごとに数字の表示している板?が真ん中から倒れて次の時間を表す、アナログの時計を取り出した。 (下図のような時計) ┌──┬──┬──┐ │┌┐│・ ┐│┌┐│ ├└┤┼ │┼ ┤┤ │└┘│・ ┴│└┘│ └──┴──┴──┘      ↓ ┌──┬──┬──┐ │┌┐│・ ┐│┐┌│ ├└┤┼ │┼└┤┤ │└┘│・ ┴│ ┴│ └──┴──┴──┘ 闘「何だ?ただの時計か」 クリーン「そんな理由(わけ)ないだろう」 クリーン「行くぞ!奥義『二重時空(デュアル・クロック)』!!」 闘「何っ?」 しばらく緊張状態が続いたが何も起こった様子がなかった。 闘「何かしたのか?」 ク「今にわかるさ…クククク…」 不気味に笑ったクリーンの意味を俺たちは、まだ分からないでいた。 ク「おっと、スタートボタンを押し忘れてた」 クリーンは時計の上部の出っぱりの一つを押した。 時計には変化は無いように見えたが、よーく見ると、右端にあった青いラインがなぜか赤に変わっていた。 闘「何も起こらないようなら、俺から行くぞ!」 闘「ウォーター・トルネード!」 闘の放った水の竜巻が、クリーンに向かって行った。 クリーン「甘い」 クリーンはその攻撃を軽くかわして言った。 クリーン「そんな大振りの技を俺が見切れないとでも思ったのか?…クククク…まぁ、いい。しばらく遊んでやるか」 そう言うと、クリーンは、まだ本気じゃないぞと言わんばかりの軽い攻撃を仕掛けて来た。 闘「こっちもそんな攻撃じゃ、やられないぜ!」
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