第十章 ボンベイ級の戦い-相手は宮番じゃなくて化け物?

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ボンベイ「来ないならこっちから行くぞ!……ブラッドチェーン!!」 闘「そんなものにひっかかるかよ!」 然「うわぁ…」 闘「何だよ、引っ掛かっちゃったのかよ…」 ボンベイ「ハハハハ…ゴホッゴホッ」 ボンベイが咳をする度に床に血が広がっていく。 然「病人相手だと思ってつい油断してしまいました」 別の男「この宮がなぜボンベイ宮なのか教えてやろう。……それはアイツの血がボンベイブラッドと呼ばれている血液くらい珍しい血液の持ち主だったからだ。おのれの血で化け物を作れるような、な…」 闘「それがどうした!」 別の男「良いことを一つ教えてやろう。アイツは多くの血を使えば使うほど強力な化け物を作り出せる。しかし、同時にアイツの命の危険も大きくなる…つまり、…」 然「『あの人に多くの血を吐かせて、且つ逃げ切れれば、戦わずして私たちが勝つ』と言う事ですね」 別の男「まぁ、そういう事だ。逃げ切れればだがな…フッフッフッ」 別の男がいやらしく笑った直後、然の悲鳴が響き渡った。 闘「しまった!アイツの攻撃に然が捕まっていたのを忘れてた!!」 ボンベイ「おしゃべりはそれまでだ、ゴボーッ…」 ボンベイは今までで一番大量に血を吐いた。 闘「こうなったら、アレを試してみるか?」
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