第十章 ボンベイ級の戦い-相手は宮番じゃなくて化け物?

6/9
前へ
/31ページ
次へ
闘「大丈夫か?然!」 然「今度は私がやります(木のソウルは火のソウルを強化するんでした。これを身に付けていればもっと強力な火属性の技を使えるはず…)」 闘「無茶言うなよ」 然「その代わり、少しの間、倒れないように支えていてください」 闘「然、何をする気だ?」 然「こうするんです。…火炎旋風ファイアーギガストーム!!」 然の放った炎の竜巻はブラッドレムを直撃し、彼を形造る唯一の材料であるその血液を一瞬にして蒸発させた。 男「バカな…そんな力がまだ残っていたというのか?」 しかし、その直後、再び然は、意識を失って、闘の腕の中で倒れた。 闘「後は、俺に任せとけ…行くぜ…」 男「クソっ、予定が狂ったか?」 その時、ボンベイが叫んだ。 ボンベイ「俺は戦いたいんだぁー……ゴボッゴボッ…」 ボンベイはまた、血を吐いた。顔色はすでに真っ青で血の気がない。 ボンベイ「…俺は、勝ちたいんだあー……ゴボッゴボッ…」 更に血を吐いてボンベイは倒れた。 男「仕方ない。治してやるか?…急速再生!!!!」 男がそう言うと、今度は、ボンベイの身体に血の気が戻り、ボンベイはゆっくりと立ち上がった。 ボンベイ「やったぞ!もう一回戦えるぞぉー!」 ボンベイは子供のようにそこいらを走り回って喜んでいた。 闘「これは、マズイぞ。先にあの男を倒さなければ、こっちに勝ち目はない!」 闘「しかし、アイツ何者だ?ここの宮番ではないようだし…」 闘「しかし、あんな力があるんだから、恐らくどこかの宮番のハズだ。しかし、俺達は今までの十部屋全ての宮番を倒してきたはず…だからそんな奴はいるわけがない…」 闘「いや、待てよ?確か一部屋だけ宮番が居なかったような…」 闘は、男に向かってこう言った。 闘「お前の正体について考えていて、やっと誰だか分かったよ…お前の正体は…」 闘「掃除急の宮番だな!…確かあの部屋は掃除中とか書いてあって結局、誰も出て来なかった…」 男「ハハハハ…。いかにも…私は掃除急の宮番、クリーンだ!!しかし、それが分かったところで何だと言うんだ。今、貴様が圧倒的に劣勢である事に何の変わりもない」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加